信託も高齢者支援も儲からないが
先日、私が所属する第二東京弁護士会と三井住友信託銀行の支店が共同して、行員向けの勉強会を開催した。テーマは高齢者支援である。この手の地味なテーマの勉強会にしては、100人近い行員が自主的に参加してくれて、弁護士も10人におよぶ参加があった。信託は万能な「箱」だが、それ自体は儲からない。高齢者支援も金融機関にとって必要であることは論を待たないが、それ自体儲からないことは同じだ。にもかかわらず同行の高齢者支援の意識は極めて高いと感じた。短期的には儲からないが長期的にみれば、同行のように顧客に親身に寄り添おうとする金融機関に顧客は集まるのだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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