ギャンブル依存症論者は国家依存症?
IR法案の参議院審議の主な論点のひとつとして、ギャンブル依存症対策がある。IR法案推進論者は、依存症対策をカジノビジネスとのバランスの中で説く、依存症論者は個人の保護に絶対価値を置く。だから噛み合わない。依存症論者は、仮にどんなにカジノへの出入の壁を高くしても、そこにカジノがある限り法案には反対だろう。カジノへの出入は本来個人の自由である。これを法律で規制せよ、というのは個人の自由を国家が規制せよということになる。依存症にはギャンブル以外にもたくさんある。極論すればこれら依存症を防ぐために、あらゆる局面で国家が個人の行為に介入せよということか。戦後何かあると、政府が悪い、役人が悪いとして、自己の安全の全てを国家に依存してきたしっぽが見えるようだ。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2024.07.19
奈良 正哉
バイデン氏撤退包囲網
バイデン氏撤退包囲網は狭まっているようだ。現在はともかく任期終盤にはとても重職が務まるとは思えない…
-
2024.07.18
奈良 正哉
夏のボーナス
「夏ボーナス3年連続最高」との見出しが本日7月18日の日経トップだ。日経が音頭をとって消費を盛り上…
-
2024.07.17
奈良 正哉
中国GDP4.7%
中国の不動産については大手事業者の支払い停止や事業撤退など悪いニュースに事欠かない。不動産価格も下…
-
2024.07.16
奈良 正哉
地銀政策保有から純投資へ
地銀では保有株式の保有目的区分を、政策投資から純投資に振り替える動きが盛んだそうだ(7月11日日経…