副業 2
家業を営んでいるが、跡継ぎまでの修行として、取引銀行や得意先にいったん就職するケースがある。受入先にとってはある種のコネ入社である。家業を継ぐまでの修業期間なら、いっそのこと副業として家業も同時にやったらどうかと思う。修業先から家業に戻って、いきなり役員やましてや社長に就任することは、本人にとっても負担は重いし、周囲の目も冷やかになりがちである。副業とはいえ長期にわたり家業をやっていれば周りとも馴染む。また、家業の状況がより詳細に把握できて、後継の覚悟も決まるし、引継もスムースである。事業承継税制が改正されたが、これとて跡継者がしっかり決まってからの話である。ここが揺らいでいては利用のしようもない。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
関連するコラム
-
2024.11.20
横地 未央
ジョブ型人事指針の公表について
2024年8月28日、内閣官房、経済産業省および厚生労働省は「ジョブ型人事指針」(以下「本指針」とい…
-
2024.11.20
島村 謙
広範な配転命令権を認めなかった最高裁判決とジョブ型雇用
少し前ですが、大学受験を控えた高校生と話す機会がありました。ITエンジニアになりたいそうで、そのため…
-
2024.11.13
奈良 正哉
KADOKAWAフリーランスいじめ
KADOKAWAが、原稿料の買いたたきによるフリーランスいじめで行政処分を受ける。フリーランス保護…
-
2024.11.11
奈良 正哉
内部通報者への不利益処分に罰則
企業内の不祥事、特に経営者や経営幹部の不正行為を早期に発見するには、内部通報しかないと思っている。…
奈良 正哉のコラム
-
2024.11.21
奈良 正哉
新築マンション価格高騰
10月の新築マンション価格は、首都圏で9,239万円、東京23区に限れば1億2,940万円だそうだ…
-
2024.11.20
奈良 正哉
オワコンメディア
大接戦のはずがトランプ大勝。後半追い上げのはずが斎藤大勝。メディアの偏向報道が非難されている。他方…
-
2024.11.15
奈良 正哉
指名委員会は本物に
法定の他に任意の設置も含めて、指名委員会は機能しているようだ。社長後継者の選定議論を行っている割合…
-
2024.11.14
奈良 正哉
KADOKAWAフリーランスいじめの正当化
フリーランスをいじめても担当者の個人的な利益はない。むしろいやな気持で対応してきたのだろう。「悪い…