副業 2
家業を営んでいるが、跡継ぎまでの修行として、取引銀行や得意先にいったん就職するケースがある。受入先にとってはある種のコネ入社である。家業を継ぐまでの修業期間なら、いっそのこと副業として家業も同時にやったらどうかと思う。修業先から家業に戻って、いきなり役員やましてや社長に就任することは、本人にとっても負担は重いし、周囲の目も冷やかになりがちである。副業とはいえ長期にわたり家業をやっていれば周りとも馴染む。また、家業の状況がより詳細に把握できて、後継の覚悟も決まるし、引継もスムースである。事業承継税制が改正されたが、これとて跡継者がしっかり決まってからの話である。ここが揺らいでいては利用のしようもない。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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