憲法9条改正案
憲法9条の自民党改正案が固まったそうである。現行9条2項を残して、新たに9条の2を加えるのが骨子とされている。そうすると、現行9条では、自衛隊は、「違憲(9条2項)」ではあるが、「合憲としよう!(実態論)」であったものが、改正案によれば、自衛隊は、「違憲(9条2項)」であるが、「合憲である(9条の2第1項)。」だからそんなに解釈を力まなくても「合憲である(実態論)。」ということになるのか。書いている本人もその効果はよくわからない。改正されると憲法学者は合理的・法律論的に両条を整合的なものとして解釈をするのであろうがご苦労なことである。一方現行9条は司法試験受験生にとって鬼門であったが、改正されると鬼門付迷路になるのだろうか。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.04.25
奈良 正哉
BYDが軽に進出
中国のEVメーカーBYDは日本市場開拓のため、軽自動車に参入するそうだ(4月22日日経)。いい狙い…
-
2025.04.24
奈良 正哉
ローマ教皇死去
ローマ教皇が亡くなった。世界各地で哀悼が捧げられた。国連事務総長も哀悼の意を表明した。これらのニュ…
-
2025.04.23
奈良 正哉
北尾さん
アクティビスト ダルトンのフジテレビへの取締役選任提案の目玉として、SBIの北尾さんが入っている。…
-
2025.04.22
奈良 正哉
リアルキングの勝ち
体調を崩して、仕事もコラムも休んでいた。短文を書くくらいには復調したのでまた書いてみる。 米中関…