仮想通貨 6
コインチェック社から流出した仮想通貨NEMの追跡をNEMの普及団体が止めるそうだ。すでに、多くが流出とかかわりがない口座に流入したり、他の仮想通貨に交換されたりしたからだそうだ。ようは追跡を続けることが困難ないし続けても無駄だということだろう。とすると、流出時コインチェック社の幹部が、「流出した仮想通貨の所在は分かっているし、犯人はブロックチェーンの監視の中で身動きがとれないはずだ」という見解は絵空事だったことになる。決済手段としては、銀行を媒介とした法定通貨はもちろん、物理的な痕跡の残りやすい現金よりも始末が悪いということになる。これで本源的な価値として何を代表しているのかがあいまいなままだと、チューリップの二の舞になってしまいそうだ。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2024.07.19
奈良 正哉
バイデン氏撤退包囲網
バイデン氏撤退包囲網は狭まっているようだ。現在はともかく任期終盤にはとても重職が務まるとは思えない…
-
2024.07.18
奈良 正哉
夏のボーナス
「夏ボーナス3年連続最高」との見出しが本日7月18日の日経トップだ。日経が音頭をとって消費を盛り上…
-
2024.07.17
奈良 正哉
中国GDP4.7%
中国の不動産については大手事業者の支払い停止や事業撤退など悪いニュースに事欠かない。不動産価格も下…
-
2024.07.16
奈良 正哉
地銀政策保有から純投資へ
地銀では保有株式の保有目的区分を、政策投資から純投資に振り替える動きが盛んだそうだ(7月11日日経…