人生100年時代の資産運用
「人生100年時代」という言葉が流行っている。人生100年を前提とすると、さまざまな場面で行動が変わるであろうが、その一つは財産形成ないし資産運用ではないか。いわゆる適合性原則によって、高齢者に高リスク商品を勧めることは躊躇されてきた。しかし人生100年を前提とすると、70歳代や80歳代は、まだ資産維持期ではなく資産形成期であるとの判断も働く。さらに、それぐらいの年齢では判断能力に翳りのある人ばかりではない。「高齢者」という画一的なくくりではなく、個別に投資能力を判断しないと、長期的には顧客も不幸になる可能性がある。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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