仮想通貨 3
コインチェック社のセキュリティーの甘さが非難の的であり、行政処分の理由とされている。仮想通貨のデータ保存がネットに常時接続状態であったということは、言ってみれば、家の玄関にはカギを掛けておいたが、家に侵入されると金庫の扉は開いていたということか。ただし、流出した通貨データの所在は分かっているし、ブロックチェーンの中で監視されているから身動きが取れないはずだ、とも言う。犯人をブロックチェーンの網で捕えられるのか、通貨を取り戻せるのか。結末に大いに関心があるが、もしそれらができれば、ブロックチェーン技術の面目躍如ということになろう。むかし銀行員は「現金その場限り」と教えられて、現金の過誤払の追及の難しさを叩き込まれたが、ブロックチェーンに監視された仮想通貨は、現金とは比較にならないほど安心安全な決済手段ということになる。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.02.21
奈良 正哉
取締役高齢化
他人のことは言えないが、取締役は高齢化しているそうだ(2月20日日経)。主な理由は、社外取締役への…
-
2025.02.20
奈良 正哉
認知症でも証券投資
認知症になっても、親族が代理人になって証券投資(新規購入)が続けられるようにするそうだ(2月20日…
-
2025.02.19
奈良 正哉
中国人がやってくる
「ニッポン華僑100万人時代」と称して日経はカラー写真付き全面特集記事を掲載している(2月19日か…
-
2025.02.18
奈良 正哉
遺産国庫帰属10年で3倍
相続する人がいなくて、結局国庫に帰属した遺産は10年間で3倍、1,000億円超になったそうだ(2月…